日本刀の刀身樋(ひ)のデメリット

樋(ひ)とは日本刀の刀身に彫られている細長い溝のことです。別名は「血流し}で、切った相手の血が樋の中を通ることで、呼ばれています。使われた刀身は、すぐ手入れをしなければ錆びてしまいます。表面に付いただけなら布で拭いただけで簡単に取れますが、樋の中まで入ってしまうと、それを掻き出すのはとても手がかかるというデメリットがあります。

その解決策としてその部分を朱塗りにするという方法があります。刀身が曲がったというようなとき、樋がなければプロに頼めば修復してもらうことは可能です。これがあることで捩じれ易くなってしまい、元の状態に戻すことが困難になります。居合術なのでは、樋がないものを使うことが進められています。