天下5剣の一振り「童子切安綱」

天下5剣の一振りともされる「童子切安綱(どうじきりやすつな)」は、徳川宗家から松平忠直におくられた刀剣としてその名を知られているようです。刃長80センチとされる「童子切安綱」は、現在、東京国立博物館蔵とされる国宝級の太刀であります。

徳川家康のお気に入りであったとされる松平忠直は、その名前からも秀忠の気持ちの入れようが分かるとされております。さらには秀忠の三女勝姫を正室としており、その際に「童子切安綱」が忠直の手に渡ったと言われているようです。

徳川家康を祖父にもつ忠直は、大阪の夏の陣では活躍をみせるが、その後、九州に配流され没落することとなるようです。秀直の没落とともに「童子切安綱」などの名物のいくつかも影をひそめてしまったようです。