刀剣の手入れの際の注意、保管方法など

日本刀は、丁字油や打粉を使って手入れを行います。せっかく手に入れた刀であっても、手入れや保管の方法、道具の使い方を間違えてしまっては本末転倒です。そもそも日本刀は、どれくらいの頻度で手入れをすれば良いのでしょうか。あくまで時期や状態を見ながらにはなってしまいますが、三ヶ月に一度程度を目安としています。油を塗っておいたとしても、3ヶ月以上経つと、酸化をしてしまう場合があります。油が酸化すると刀身にこびりついてしまうのです。手入れは、古い油を拭い取って、その後に新しい油を塗りましょう。ただし、新しく打ったばかりの刀は特に錆びやすい状態になっています。刀が新作である場合には、半年ほどの期間は、10日に1回ほどの手入れを心がけましょう。刀剣は鉄でできているため、長い間放置していると錆びてしまうこともあります。頻繁に鑑賞するという場合には清潔なネルでぬぐう程度で問題ありません。刀剣の保管方法についてですが、まず刀の外装には拵と白鞘があります。拵は、柄や鍔のついている状態で、一般的に日本刀と言われて思い浮かべる人も多いだろう状態です。武士が腰に差している状態のものです。白鞘は、色なども塗っていない木材の状態です。外出をしないときには白鞘に入れて保管をしていたそうです。刀を保管するときには、必ず白鞘に入れて保管をしましょう。拵に刀身を長く入れておくと、拵の内部の汚れで傷がついてしまうこともあるそうです。刀身にはしっかりと油をつけて、錆びや傷などを防ぎましょう。また、もしも錆びや傷などが見られたときは、素人判断をせずに、すぐに専門家である刀剣商や研師に相談をして、手入れをしてもらいましょう。